居宅介護支援事業所寿のケアマネージャーです。
今回はアナログとデジタルについて取り上げます。
ケアマネージャー業務の中でも避けて通れない作業と言えばパソコン入力作業ですよね?
初回訪問をはじめ、定期訪問、担当者会議…記録を残す帳票類は多数あります。
弊社では昨年より、ミーティングを開催した際、ノーマンというソフトを用いて文字を起こし、議事録を作成します。あれだけの内容を、要点を摘まんで簡潔にまとめる機能は大変便利です。
今はネット検索すればAIが教えてくれます。時代なんだな…と思います。
ああ…自分なんて歳だから…今時のナンチャラカンチャラは若いもんじゃないと分からん…と思っていませんか?
ケアマネージャーの高齢化がクローズアップされる昨今ですが、実を言うと平均年齢が53~54歳と言われるケアマネージャーにとって、この年代は時代のニーズにマッチしているのです。
この年代、つまり1970年頃に生まれた世代は、子供の頃にアナログ思考が埋め込まれ、脳の柔軟性が盛んな20代の時に、Windows95の普及でデジタルによる強い刺激を受けた事実があります。とは言っても、医療や福祉の世界でパソコンを導入していた事業所は、大規模の病院しかありませんでした。それが少しずつ中小規模の病院にも普及されるようになります。Windows98がアップデートされた時、当方がパソコン業務に携わり始めた頃でした。不便な労働環境の簡略化を図るために、表計算を駆使した経緯があり、現在に至っています。
1970年頃に生まれたこの世代は、対極的な2つの要素により「ハイブリッド脳」が形成し、アナログの情緒的な安定感、デジタルの効率性が脳内で衝突することなく共存することになります。これにより、鋭い洞察力、情報を掘り下げる力、人間中心の思考が培われました。
現在の情報収集ツールはテレビ、新聞をはじめとするメディアから、ネット検索、SNSにシフトしています。
ネットから情報を習得することは、ゆとり世代?Z世代?風の時代?だから?得意分野だろうと思われますが、彼らは得られた情報を非言語的な観点から捉えることがあまり得意ではありません。
一方、ケアマネージャーの平均年齢と言われる1970年前後生まれは?というと、学校から帰れば母親が待っている、近隣住人との関係が近しい、家族と一緒に団らんの時を過ごすというように、人と人の繋がりを中心とした幼少期を過ごしたが故に、非言語的コミュニケーションによる洞察力を習得しているのです。
人間のコミュニケーションにおいて言語が占める割合は7%に過ぎません。
つまりこの年代は、9割以上のコミュニケーションを占める、相手の顔の表情、眼差し、話し方、姿勢、トーン等の非言語的コミュニケーションから、相手の真意を上手く見抜くんです。
デジタルによる機械的な繋がりは心の渇望を生み出しやすいと言われます。1970年頃に生まれた世代は、昭和の時代に培った人の心を読む温かい視点、情報の波に流されない強い中心を持っているからこそ、このような影響を受けにくいと言えるでしょう。
団塊ジュニア世代として受験戦争、就職氷河期等、様々な苦難がありましたが、アナログ、デジタルの両方の時代を経たことはとても有難いものであり、それが布石となって今日に至っていると感慨させられます。