こんにちは、寿の戸津です。
5月末、母と妹の3人で、母の生まれ故郷である山形県へ一泊の旅行に行ってきました。 高齢になった母がまだ元気なうちに、思い出の地を巡ろうと決めた家族旅行です。
旅の途中、尾花沢市にある銀山温泉に立ち寄りました。 ここは私たち家族にとって、とても懐かしい思い出のある場所です。 私がまだ小学生の頃、家族や母方の祖父母と6人で、毎年お盆になると決まってここに宿泊していました。
最近ではSNSなどで有名になり、国内外からたくさんの観光客が訪れる街になっていますが、私たちが通っていた当時は、大正時代に建てられた旅館が静かに並ぶ、どこか寂れた温泉街でした。あたりには硫黄の匂いと湯気が立ち込め、お盆の時期でも、慌てることなくすんなり泊まれたのを覚えています。
久しぶりに訪れた街並みには、当時の面影が残る一方で、お洒落なカフェやお土産屋がいくつもあり、すっかり観光向けの賑やかな温泉街に変わっていました。
新しくなった街並みを歩き終え、母が「最後に銀山温泉を観られてよかった。もう何にも後悔はないよ」と、少し寂しげな表情でポツリと言いました。
昔の静かな姿を知っている私達からしたら、何ともいえない寂しさもあります。 でも、これも移りゆく時代の姿。寂しさはありつつも、「良い旅行だったな」と、静かに納得できるような温かい旅になりました。
