利用者様episode~猫の里親を探せ!~

コラム

皆さんこんにちは。
寿のケアマネMです。
利用者様の印象に残るエピソードがありましたので、
ここでお話しさせていただきます。

ある時、近県M市のAケアマネから、
写真付きでSOSがありました。
自身が担当している利用者様、高齢男性、生活保護受給者、
賃貸アパート(ペット禁)、一人暮らし、、ですが、、
飼猫が子猫4匹、生んでしまった。「ヤバイ」
ダメもとで福祉課担当ワーカーさんに相談、
「え~困りましたね、その様な事を相談されても、、保健所に連絡してください。」
想像していたか返事でした。

次に猫ボランティアに相談、「困っているのは理解はするが、丸投げは困る。
まずは自分達で里親を探してほしい。どうにもならない時は相談にはのるけど、、」
確かに、、な返答でした。Aケアマネ、自身の家では、犬1匹猫2匹飼っており
子猫の命を守る為の里親探しが始まりました。

我が家には先住猫2匹いるし、しかも1匹はストレスに弱い高齢猫。
子猫の天真爛漫な行動には耐えられません。
そこで、K居宅のSケアマネに相談、本当に優しいケアマネで
自分の事のように里親探しをしてくれました。
U市の友人が写真を見て、「のら黒っぽいこの子が欲しい」と連絡をくれました。
他の子猫は、1匹はAケアマネの知人の看護師さん、もう1匹その看護師さんのご実家、
残る1匹はAケアマネが自分の家族の一員として引き取る事になりました。

一件落着と思いきや、、おっちょこちょいのAケアマネ、やらかしてくれました。
先に看護師さんの実家に引き渡した子猫、U市友人に行く予定の、のら黒ちゃんでした。
すっかりおばあちゃんになついて大の字で寝ている写真が届きました。

「今さら、間違えた、取り換えてとは言えない、、」この時、Aケアマネは
自分の家で2匹引き取ろうと覚悟したそうです(後日聞いたところ)。
Aケアマネから間違えた事の連絡→私→Sケアマネ→U市知人に連絡。
「どの子でもいいですよー」(なんといい人なんだー)

後日、M市のAケアマネと男性利用者様のアパートに行き子猫1匹を引き受け、
K居宅Sケアマネに託しました。
その日の午後には子猫とSケアマネは東武線~武蔵野線~京浜東北線に乗り換えて
新しい家族に迎えてもらうことができました。
数日後、お腹を上にして寝ている写真が届きました。
きっとあの子猫達、幸せに暮らしているでしょう。

ちなみに母猫は去勢手術をして、おおらかな大家さんのはからい?
目をつぶってくれているそうです。ブラボー!!
もしこの利用者様の担当がAケアマネではなかったら、、考えないことにします。

ケアマネってこんなことまで、、と思う事たくさんあります。
本来業務も増えているなかで、地域での期待される役割も拡大しています。
負担は大きいが多くのケアマネは、献身的に支援を展開しています
。皆様には、担っている仕事を理解しその評価をきちんとして欲しいと願っています。
介護保険制を超えた相談に大多数のケアマネは対応していると思います。
最後に、ひとりでは解決出来ないことも、
知り合いの知り合いがいい知恵を持っているかも知れません。
困った時はSOSを発信してください。

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