利用者様episode〜繋いだ襷〜

コラム

こんにちは、特定居宅介護支援事業所
奏管理者Yです。

今日は地域との関わりの事例を紹介したいと思います。
まず私たち居宅介護支援事業所は
「要介護1から要介護5」までの方を担当させていただきます。
そのため地域包括からは介護保険の新規申請後に
要介護になった方や更新後に介護になった方を引き継ぐ事は多々あります。
介護保険サービスを使うにあたり、利用者様との契約を交わしてから
少しずつサービスを始めることもありますが、なかなかサービスの利用もなく、
居宅との契約もなかなか交わせずにといった状況も数多くあります。
(俗に言う、タダ働きと言います)

今回のエピソードはタイトルをつけるとしたら
『繋いだ襷』ですかね(笑)
お正月の駅伝の見過ぎです。。。

今回紹介する方はお一人暮らしということもあり
サービスのご利用には消極的でした。
地域包括さんからの引き継ぎの際にも、もしかしたら
なかなかサービスにつながらないかもしれないと言われながらも
引き継ぎをさせていただき、無理はせず、少しずつ歩み寄って行ければ
何か必要なことが出てくるのはないはないかとの思いで担当が始まりました。

しかし訪問の連絡で電話をかけてつながらず、1日の中で午前午後、夕方、それでも電話がつながらず、
自宅訪問してインターホン鳴らしても声掛けをしても反応はない状態です。
出るまでに時間がかかると言われていたので、待ってはみても連絡取れず。
これ以上は何かあってもという心配から、引き継ぎの際にお会いした
民生委員さんに連絡をさせていただきました。

やはり民生委員さんも最近連絡が取れてないとの事。
今一度、電話をかけ自宅訪問してもやはり反応はなく💦
ここまでくると経験上、正直最悪なことを考えます。

引き継ぎをさせていただいた地域包括に連絡をし、事情を説明。
「一旦警察に連絡をしましょう」と言うことになり、
民生委員さんと本人様宅前で待ち合わせをし、その場で警察に連絡し、
ことの事情を説明し救急要請及び消防要請、消防隊と救急隊が到着し
そこからは本当にあっという間の出来事でした。
※万が一の場合には、1人での確認ではなく誰かと
共に確認をするために今回は民生委員さんに協力依頼をしました。

鍵がかかってしまっているため入ることができず、消防隊が梯子をかけ、
救急隊とともに自宅内どこか入れるところはないかを確認し、
何とか自宅に入ることができ、救急隊に確認する。「意識確認」で私と民生委員さん、思わずほっとしました。

しかしここからが大変です。全く身寄りがないため、
どこからどこまで連絡をしていいの分からず、本人に聞いても答えられず、
そんな時に先程の連絡をした地域包括の方が駆けつけてくださり、
それぞれが手分けをして遠縁にあたる方々まで全て連絡をしてくださいました。
幸いなことに無事に市内の病院に救急搬送され入院することができました。

今回はもともと地域の中で困り事や心配事などを相談できる地域包括があり、
その地域包括と民生委員さんがしっかりと襷を繋いで日頃から連携をしていたからこその対応でした。

今後、退院後はその襷をしっかりと受け取り、民生委員さんや地域の方と連携をしながら支えていきたいと思います。
些細なことでも情報共有、そんな当たり前のことでも恥ずかしがらずに照れずに対応できる事業所でありたいと思います。

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